7月17日土曜日。
ウィーン2日目。
今日は夜にカールス教会のコンサートへ行った。
演奏された曲はモーツァルトのレクイエム(REQUIEM KV 626)。
死者の安息を神に祈るミサ曲で、モーツァルト最後にして未完の作品。よって弟子による補作部分あり。
フルートやクラリネットがいなくて、それもあってか甘くないし優しくないし、辛味があるというか悲壮というか、身が引き締まるような曲だった。
聴いているうちにこの旅の間考えてきた問題のひとつに決断が出てしまった。音楽の力はすごい。
声楽付きだとグッと華やかになる。
舞台の背後にある彫刻がローマにある「聖テレジアの法悦」(ベルニーニ)に似た作りだと思った。後光がさしているところなどが。