少し時間が経ってしまったけれど、先月末に行ったDamien Hirstの回顧展@モナコの海洋博物館の忘備録をば。
Damien Hirstはイギリスの現代美術家で、アート界のアカデミー賞ともいえるターナー賞を受賞した経験もある。
アートの定義を覆すような作品を発表しては話題になっている時の人。
ニースからバスで行ったのだけれど降りる場所を間違えて博物館の裏に出てしまった。
というわけで海沿いの丘を登らなければならなくなってしまった。
その丘の上から女性のオブジェを発見。
実はこれもダミアン・ハーストの作品だったらしく、反対側から見るとこんな感じだそう。
うーん、やられた!という感じ。
せっかくだから足を運んで近くで見れば良かったなあ。
これは博物館の入り口。
屋上に設置されたオブジェ。
分断された羊のホルマリン漬け。
羊の内臓構成がよく分かる。
グロテスクで気持ち悪いのかなと思っていたらそうでもなかった。
むしろ解剖学的で人体模型シリーズに通づるものがあると思った。
しかし脂肪は綺麗じゃない。
もし私がこの作品にされていたら醜かったことでしょう。
三島由紀夫は切腹した時に脂肪が出てきちゃうと惨めだから腹筋を頑張って鍛えていたらしいけれど、なるほどと思った。
水色なのがきれい。Jeff Koonsの水槽にバスケットボールを入れた作品みたい。
Papilio Ulysses, 2008
蝶の羽で描かれた蝶。
蛍光に光った青色の羽があってすごく綺麗だった。
なんという蝶なのだろう。
最後に。展示の仕方はけっこう粗末。
回顧展という割には作品数も少ないと思った。
今回展示されている作品たちを見て、ダミアン・ハーストは解剖学や生物学に関心があるのかなということ。
私は作品のコンセプトとかも出来れば知りたいタイプだから、そういった解説も付け加えてくれれば良いのになと思った。
ずっと見たいと思っていたホルマリン漬けが見れたのは嬉しかった。
話は変わるけれど、Damien Hirstはブログを開設していて毎日自分の描いた作品を販売している。無料で。
Damien Hirstが描いたと言わなければ誰も欲しがらないような簡単な絵。
ちゃんとコンセプトを持って行われている企画みたいだけれど、英語でうまく理解できてないのかも。
とにかく、ブログで新作が公開されると数分以内で売れてしまう。
そして、運良く私は5月31日の作品を購入した。手数料なんかがかかっちゃって結局2,5ユーロ。
本当に買えたのか不安だったのだけれど、8日に以下のメールが来て一安心。
Hello,
Thank you very much for supporting my art. I hope you will enjoy it. Just want to let you know that I will send it to you today and I apologize that it took it a bit longer than it should. Thanks again and have a great life!
Damien Hirst
私が買った作品はこれ。