7月21日
ウィーン6日目
ベルヴェデーレ宮殿の常設展忘備録。
ここで常設展が開かれている。
大広間?丸っこいバランスボールのような椅子が無造作に転がっている。渋い赤色のカバーがかかっているから高級感あり笑
¤ Johann Baptist(1813-90), "A Girl Reading", 1850
女性の伏し目はイヤラシさのない色っぽさがあると思う。
私的な感想だけれど、帰国したらこの位の髪型に切ろうかなあ。
¤ Hans Makart(1840-84), "Sketch for the Decoration of the Bedroom of Empress Elisabeth, Centre Scene", 1882
上の方に飾ってあったので細部は見えなかったのだけれど、色遣いが深くて幻想的だったので目を引いた。
¤ Hans Makart, "Die Fünf Sinne", 1872/79
縦長の大きな絵画シリーズ。Makart Roomに少し間隔をおいて展示されていた。 右から二番目の絵が一番チラリズム的というか、顔が見えそうで見えなくて良い。
¤ Vlastimil Hofmann(1881-1970), "Madonna", 1910
色彩が独特。現代版キリスト教画という感じ。
¤ Klimt, "Water Sepents I (Girlfriends I)", 1904-07
想像よりずっと小さかった。眼を閉じた女の人の顔はいくつになってもあどけなさが残っているというか、愛らしい。
クリムトはそれを上手にすくい取ることのできる画家だと思う。
クリムトらしい装飾性も強く、綺麗な絵だった。
それにしても、この絵はうちの犬(名を花子という)によく似ている。
¤ Klimt, "The Kiss"
この美術館のメイン作品であり私が死ぬ前に一度は自分の眼で見たいと思っていたクリムトの「接吻」もじっくり鑑賞してきた。
一見幸せそうに見える恋人たちにも常に別れの予感が付きまとっていることが、女性が崖すれすれの場所に位置していることで暗示されている。うーん、共感。
金を多用しているのだけれど、なんだかそのせいで全体の色彩が苦くなってしまっいる気がした。
しかし、彼の描く女性のシルエットは実に良い具合にスキニーだ。(特に腕と脚)
¤ Elena Luksch-Makowsky(1878-967), "Adolescentia", 1903
これもスキニーさに惹かれた一作。実際にこの細さの人がいたら「不健康だ」と避難されるかもしれないけれど、そのくらい非現実的なスタイルの方が芸術性は高いと思う。 だからファッションショーのモデルはこういう体型の人が多いのかな。
この常設展では定期的に現代アーティストを招いて彼らの作品を一緒に展示するらしい。今はKaren Kilimnik氏。
彼女の絵画も数作てんじされていたけれど、Northwest Octagonという小さな部屋のインスタレーションがとても良かった。
¤ theater of sensations
古風な本、現代風のレターセット、クリスタルのオブジェ、羽根つき万年筆など。新旧をうまく融合させている。